新宿地域冷暖房センターは、首都圏で初の地域冷暖房センターとして、京王プラザホテル様への冷温熱の供給から開始し、現在では22件のお客さまにご利用いただく世界最大級の地域冷暖房センターです。
高度成長による大気汚染が深刻化していた1960年代後半、新宿新都心の環境に配慮した街づくりを実現するために新宿地域冷暖房センターの計画建設がスタートしました。以降もオイルショックによる「省エネ」、温暖化対策として求められた「環境負荷の低減」、さらに東日本大震災を契機とした「都市の強靭化」と変化する社会ニーズに対して、新しい設備の導入や増強、技術進化を取り入れながら、時代のニーズに対応してまいりました。
これからはCO2ネット・ゼロ社会の実現やさらなるレジリエンスの向上など、常に新たな社会の課題に向き合い対応することで、これからの50年も皆さまと共に新宿が魅力的な街であり続けられるよう、貢献してまいります。
新宿地域冷暖房センターは首都圏初の地域冷暖房センターとして、大気汚染が深刻化していた1971年に新都心の冷暖房を一手に担う施設として誕生しました。新都心の発展とともに供給力を増強。1990年には需要増と省エネ、環境保全対応の強化のために移転し、ガスタービンコージェネレーションや世界最大容量の冷凍機を導入しました。現在は大型ガスコージェネレーション等を導入し、エネルギーのレジリエンス向上と更なる省エネ・省CO2を図っています。
西新宿地区において、今後予定されている街の再構築の機を捉え、CO2ネット・ゼロ、レジリエンス向上を実現する最新鋭のエネルギープラントを導入していきます。
プラント更新によりCO2約33%削減(東京都環境確保条例の基準排出量との比較)と停電時の一定量の熱供給継続を実現。
エネルギー需給のバランス最適化や地域毎の電力ピークの調整を図るエリアエネルギーマネジメントを導入し、さらなる省エネを図る。また、CNL※1の導入により、プラントで使用する都市ガスの実質CO2の排出量も削減する。
※1:Carbon Neutral LNG/採掘から燃焼までの間で排出されるCO2を排出権取引により、カーボンオフセットしたLNG。
官民オープンスペースや増改築・建替を行う建物において、再エネ由来の熱・電気を供給する最新鋭プラントを導入し、周辺エリアにCO2ネット・ゼロ、かつ、災害に強いエネルギーを供給。
※2:再生可能エネルギー由来の水素と発電所等で排出されるCO2を反応させて都市ガスの主成分であるメタンを合成するプロセス。
エリア内の複数箇所に最新鋭のプラントを導入し、それぞれのプラントが連携することで、エリア全体にCO2ネット・ゼロ、レジリエンス向上の効果が行きわたる。
※1:Carbon Neutral LNG/採掘から燃焼までの間で排出されるCO2を排出権取引により、カーボンオフセットしたLNG。
※2:再生可能エネルギー由来の水素と発電所等で排出されるCO2を反応させて都市ガスの主成分であるメタンを合成するプロセス。
※3:Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage/需要地で都市ガス利用機器から排出されるCO2を回収し、資源(ドライアイス、コンクリート製品、炭酸塩など)として活用、またはCO2を貯留する取組み。