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ハイスピードバーナ

ハイスピードバーナとは

ハイスピードバーナは、噴出ノズルから高温高速の火炎を噴出し、今までにないさまざまな効果を持つバーナです。応用範囲も極めて広く、各種の利用技術が開発されています。

「ハイスピードバーナ」はTGESの登録商標です。

ハイスピードバーナ

特長と効果

ハイスピードバーナは噴出ノズルから高温高速の火炎を噴出します。

ハイスピードバーナは高負荷燃焼室を備えたバーナです。

ハイスピードバーナは他社の高速度バーナに比べ各種の特長を有しています。

大きなターンダウンを持ち、高過剰空気にも耐えます。

使用燃料

次のいずれかに限ります。その他の燃料についてはご相談ください。
都市ガス、天然ガス、LPG-Air62.8MJ/Nm3(15,000kcal/Nm3以下)(オレフィンなどを含むLPGは使用できません。)

仕様

外形寸法・型式名

ハイスピードバーナ外形寸法・型式名
型式 HS-
10S
HS-
20S
HS-
30S
HS-
40S
HS-
10L
HS-
20L
HS-
30L
HS-
40L
最大
インプット
KW
(gkcal/H)
116
(100,000)
233
(200,000)
349
(300,000)
465
(400,000)
116
(100,000)
233
(200,000)
349
(300,000)
465
(400,000)
バーナ
内圧
KPa
(mmH2O)
6.4
(650)
6.4
(650)
6.4
(650)
6.4
(650)
6.4
(650)
6.4
(650)
6.4
(650)
6.4
(650)
外形寸法 Bmm 520 600 652 656 524 748 757 821
Cmm 286 350 375 350 290 500 480 515
Dmm 168 212 242 292 168 212 242 292
Emm 200 340 376 424 200 340 376 424
Fmm 245 340 376 424 245 340 376 424
取付ボルト N-O 4-M16 12-M16 12-M16 12-M16 4-M16 12-M16 12-M16 12-M16
接続 ガス G 20A PT 25A PT 32A PT 40A PT 20A PT 25A PT 32A PT 40A PT
空気 A 40A PT 50A PT 80A PT 80A PT 40A PT 50A PT 80A PT 80A PT
バーナ重量
(付属品込)
Kg 28 50 71 93 29 62 89 114

温度・空気比制御

オンレシオ+ガスコントロール

図のように空気側とガス側にコントロール弁を入れ、最大燃焼から温度分布を保証できる範囲は空気側のコントロール弁でオンレシオ制御をし、それ以下は均圧弁出側のコントロール弁でガスコントロールとします。炉形状によってはオンレシオ制御あるいはガスコントロールのみのときもあります。

バリアブルレシオコントロール

図のように通常の均圧弁方式をとりますが、この弁は負圧設定(例:ノースアメリカン社バリアブルレシオバルブ等)であり、低燃焼ではエアーリッチ燃焼となります。この結果省エネルギーと温度分布を両立させます。
詳しい配管方法については取扱い説明書を参照ください。

利用技術

ハイスピードバーナを用いた各種の利用技術が開発されています。ここではその一部をご紹介します。

わん曲壁効果

ハイスピードバーナの噴出口に対向する所に、図のようにわん曲を設けて熱流をスムーズに通過させ、ローカルヒートを防止します。ハイスピードバーナを使用する場合の基本です。わん曲は少なくとも250R、できれば300R以上が良好な結果をもたらします。また炉壁など熱流の通る面とバーナ噴出ノズルの中心は100mm程度を標準とします。

わん曲壁効果によるゾーンコントロール

図のように、各ゾーンのバーナ噴出ノズルに対向する場所にわん曲を設けることにより炉内ガスの流れは各ゾーンごとに独立し、ゾーン間の干捗を防止できます。

円筒炉への応用

ベル型あるいはピッ卜式円筒炉などでは従来多数のバーナをつけ温度分布をとっていましたが、ハイスピードバーナを使用すれば1本のバーナで充分な温度分布が得られます。この場合も炉壁とバーナ噴出ノズルの間隔は100mm程度とします。

平面循環式加熱

炉の平面の周囲で熱流を循環させる方式で、台車煙道方式を取ります。炉巾の小さい炉ではわん曲壁だけで充分ですが炉内の広いものでは炉巾方向にストレートバーナを必要とします。他は横向きバーナ(L型)を多用します。

立面循環式加熱-1 

巾の広い炉に応用する方式で炉長方向下部にバーナを千鳥に配列し、炉床面を熱流の通路とします。千鳥配列のピッチは1000~1500mm、ピアー高さ300~500mm程度を標準とします。最近のセラミックファイバーを多用した炉では炉床(棟瓦)と炉壁・天井の熱容量の差が大きく、この加熱方法が適しています。排気口はバーナ近傍に設けることが好ましいですが、天井排気も可能です。

立面循環式加熱-2

バーナを天井左右に干烏配列し、立面循環をする方法で、天井高さ2m程度まで適用できます。この場合ガスコントロール方式を原則としますが、配管等をすべて炉の上に設置できるため、狭い場所などに最適です。

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