未来をつむぐエネルギー TOKYO GAS GROUP

リチウムイオン電池電極材用連続焼成炉

リチウムイオン電池電極材用連続焼成炉とは

あらゆるクリーンエネルギーに対応可能な次世代型連続焼成炉で、エネルギーコスト低減と省CO₂・脱炭素、高い耐久性など、リチウムイオン電池(LiB)電極材製造工程に革新を提案します。

C-SERT-RHKシリーズは、株式会社ノリタケカンパニーリミテド・東京ガス株式会社・TGES、3社共同開発品です。

リチウムイオン電池電極材用連続焼成炉
C-SERT(セラミックシングルエンドラジアントチューブバーナ)

熱源の選択が可能

C-SERTのラジアントチューブを採用したことにより、炉体を更新することなく、天然ガス仕様(C-SERT-RHK)や水素仕様(C-SERT-RHK-Nero)に変更することも可能です。

C-SERTのラジアントチューブ採用による熱源

株式会社ノリタケカンパニーリミテドとTGESのコラボによる脱炭素工業炉技術情報専門Webサイトはこちら

主な用途

LiB 正極材、負極材、次世代電池材
自動車 超高張力鋼板(ホットスタンプ)、焼結部品、プラグ、センサ、触媒、磁性材
通信 5G向け電子部品、フェライト、セラミック基板、ターゲット材 など
リチウムイオン電池電極材
ホットスタンプ

特長

ガス燃焼式:C-SERT-RHK(※1)

最大40%のエネルギーコストと30%のCO₂排出量削減を実現(※2)

耐熱・耐蝕性能(耐アクティブ酸化 ※3・耐リチウムアタック性※4)の高い特殊セラミックを発熱体(ラジアントチューブ)として採用したバーナ(C-SERT)を搭載。従来の電気加熱式の課題であった耐久性を解決するとともに、温度分布の平準化やスムーズな温度追従性、酸素濃度の維持など安定加熱が可能となり、1,300℃で温度精度Δt=10℃以下を実現しました。

※1C-SERT-RHK(シー・サート・アールエッチケイ)、C:セラミック、SERT:シングルエンドラジアントチューブバーナ、RHK:連続焼成炉(ローラーハースキルン)

※2従来の電気炉と比較したモデル炉における試算

※3高温かつ極微量の酸素濃度環境下(負極材の生産環境)で発生する酸化現象。セラミックを構成する原子を消耗させるため、汎用セラミックの寿命は著しく短命化する

※4正極材原料に含まれる浸食性の強いリチウムが溶融し、炉壁や加熱機器(ガスバーナや電気ヒーター)に付着し損傷させる現象

水素燃焼式:C-SERT-RHK-Nero(※5)

リチウムイオン電池電極材製造時のゼロカーボンを実現

ガス燃焼式 C-SERT-RHKの特長(耐熱・耐蝕性能)をそのままに、新開発の水素燃焼バーナ(C-SERT-HCT※6)を搭載し、リチウムイオン電池電極材製造時のゼロカーボンを実現しました。

C-SERT-HCTのラジアントチューブを外した状態での燃焼試験

水素と天然ガスを混焼することも可能です。現状は高価である水素を天然ガスと混焼することによりエネルギーコストを低減しながらCO₂排出量を削減することが可能です。

※5C-SERT-RHK-Nero(シー・サート・アールエッチケイ・ネロー)、C:セラミック、SERT:シングルエンドラジアントチューブバーナ、RHK:連続焼成炉(ローラーハースキルン)、Nero(ネロー):ギリシャ語で水の意味(水素燃焼型)

※6C-SERT-HCT:Hydrogen Combustion Type...水素燃焼型

高耐久性電気ヒーター式:C-SERT-RHK-Fos(※7)

グリーン電力によるゼロカーボンと高耐久性の両立を実現

C-SERTの特殊セラミックラジアントチューブを採用した高耐蝕性ヒーター(C-SERT-H※8)を搭載することで、ゼロカーボンと高耐久性の両立が可能となりました。

C-SERT-HCTのラジアントチューブを外した状態での燃焼試験

※7C-SERT-RHK-Fos(シー・サート・アールエッチケイ・フォス)、C:セラミック、SERT:シングルエンドラジアントチューブバーナ、RHK:連続焼成炉(ローラーハースキルン)、Fos(フォス):ギリシャ語で光の意味(高耐蝕性ヒーター型)

※8C-SERT-H:Ceramic-Single End Radiant Tube-Heater

C-SERT-RHK大型検証炉

検証炉で焼成試験を行うことが可能です。

検証炉内
焼成試験用電極材
大型検証炉

ご相談・お問い合わせは、下記フォームよりお問い合わせください。

お問い合わせフォーム