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ニュースレター

長野運動公園における防災性の向上と省エネ・省CO₂を実現するシステムの導入   ~ エネルギーサービス事業における基本協定の締結について ~


東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社

東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(社長:小西 康弘、以下「TGES」)は、このたび2026年に全体供用開始が予定されている長野運動公園の2施設におけるエネルギーサービス事業※1(以下、「本事業」)の実施者に選定され、発注者である長野市と基本協定を締結しました。

長野運動公園
長野運動公園新総合体育館及びアクアウイング(提供:長野市 設計中のため、今後変更となる可能性があります)

本事業は、長野運動公園総合市民プール(アクアウイング)の長寿命化改修及び長野運動公園総合体育館の建替えに伴い、ガスコージェネレーションシステム(以下、「CGS」)※2と吸収式冷温水機等の熱源機を設置し、電気と熱を供給する事業です。TGESがシステム設計、施工、メンテナンス、監視・オペレーションまで一括して担います。

<具体的な取り組み>

①災害に強い強靭なエネルギーシステムの構築

CGSは系統電力が停電した際にも発電可能な仕様※3とするとともに、長野都市ガスより災害に強い中圧導管で供給される都市ガスを燃料とすることで、停電時も電気と熱の供給を継続します。

②遠隔監視による安定稼働と運用データに基づく省エネ・省CO2の実現

CGS等の機器はTGES が運営する遠隔監視センター※4から 24 時間365日遠隔監視を行い、設備の停止につながる予兆を監視し、長野都市ガスと連携して迅速に予防保全を行うことで、設備の安定稼働を図ります。また、設備の運用データに基づく最適運用を実施することで、稼働開始後も継続して省エネ・省CO2を追求します。

<設備概要>

設備名 能力
ガスコージェネレーションシステム(停電対応型) 計400kW
ジェネライト (停電対応型) 計70kW
空冷ヒートポンプ 計1080kW
廃熱投入型吸収式冷温水機(ジェネリンク) 計180RT
温水ヒーター 計2628kW

<エネルギーシステム図>

システムフロー図

TGESは「IGNITURE※5」の下で提供するソリューションを通じて、法人のお客さまのサステナブルかつスマートな事業運営 の実現を目指しています。今後も、事業を通じて培ったノウハウを活用し、脱炭素・最適化・レジリエンスに資する各種ソリューションの提供を行い、地域の持続的な発展に貢献していきます。

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※1: エネルギーサービス事業者がエネルギーシステムを設計・設置、所有、メンテナンスまでワンストップで行い、利用者は初期投資不要でエネルギーサービス利用料を対価として支払うサービス。

※2: 都市ガスを燃料に電気と熱を作る高効率なシステム。発電時に発生する廃熱で空調や給湯等に用いる冷温熱(冷水・蒸気・温水)を製造。

※3: 停電状態で発電機を自立起動させ運転を再開するブラックアウトスタート仕様。

※4: TGES のエンジニアが CGS、冷凍機、ボイラー等のエネルギー機器の稼働状況を遠隔監視し、故障を未然に防ぐ予防保全や運転状況の分析による省エネ運転支援を支える拠点「ヘリオネットセンター」

※5: IGNITUREの詳細はこちら

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