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ニュースレター

2024年度省エネ大賞「省エネルギーセンター会長賞」受賞(2件)について ~「複合商業施設アミュプラザ鹿児島」および「ミチノテラス豊洲」における取り組み~


東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社

 東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(社長:小西 康弘、以下「TGES」)は、このたび、「複合商業施設アミュプラザ鹿児島における省エネルギーの取り組み」と「ミチノテラス豊洲におけるスマートシティと省エネルギーの取り組み」において、一般財団法人 省エネルギーセンターが主催する2024年度(令和6年度)省エネ大賞の「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。

アミュプラザ鹿児島における取り組みの表彰
アミュプラザ鹿児島における取り組みの表彰
ミチノテラス豊洲における取り組みの表彰
ミチノテラス豊洲における取り組みの表彰

1. 複合商業施設アミュプラザ鹿児島における省エネルギーの取り組み

■共同受賞者

・株式会社JR鹿児島シティ(社長:山崎 慎介、以下「JR鹿児島シティ」)

・JR九州エンジニアリング株式会社(社長:小林 宰、以下「JR九州エンジニアリング」)

 

■概要

JR鹿児島シティが運営する、鹿児島中央駅に直結の複合商業施設「アミュプラザ鹿児島」(鹿児島県鹿児島市)において経年による設備のリプレースと、運用改善の取り組みを行い、当初の一次エネルギー削減目標の年間1,000kL・約18%を上回る1,542kL・27.0%(2023年度実績・2019年度比)の省エネルギーを達成したことが評価され、省エネルギーセンター会長賞を受賞しました。

 

■主な取り組み

・エネルギー設備の最適化

アミュプラザ鹿児島における熱と電気の需要に合わせて設備の規模を見直し、最新の高効率なガスコージェネレーションシステム(以下「CGS」)1 基と、その廃熱を優先的に利用し冷暖房を行う、廃熱投入型ガス吸収式冷温水機2 基をエネルギーサービス方式*1で導入しました。合わせて、電力・熱の需要を予測し、CGSや熱源機等のエネルギー設備の高効率な運転計画を立案して遠隔自動制御を行う、ヘリオネットアドバンス*2により設備稼働の最適化も実施しています。

 

・運用改善

 

施設を運営するJR鹿児島シティ、設備管理を担うJR九州エンジニアリング、エネルギーサービス事業者のTGESが連携し、BEMS*3データの分析結果に基づき冷水送水温度の引き上げ、外気取入量の適正化、通年での冷水/温水供給の見直し等の省エネ対策を実施しました。


※参考:アミュプラザ鹿児島における更なる省エネ・省 CO2の取り組みについて(2023年4月27日発表)


2. ミチノテラス豊洲におけるスマートシティと省エネルギーの取り組み

■共同受賞者

・清水建設株式会社(社長:井上 和幸) 設計本部

■概要

豊洲スマートエネルギーネットワーク*4から熱供給を受ける、複合開発街区「ミチノテラス豊洲」*5(東京都江東区豊洲)における、熱のカスケード利用*6等による56.6%(想定実績値*7・基準値比)の省エネルギーとスマートシティの取り組みが評価され、省エネルギーセンター会長賞を受賞しました。

 

■主な取り組み

・熱のカスケード利用による冷熱の有効活用

ホテル棟で採用したファンコイル空調システムは温度差を大きく取れないため、冷熱利用後の冷水還水*8にも冷熱利用の余地があります。この冷水還水を中温冷水としてオフィス棟の一部の空調の冷熱源として有効活用する熱のカスケード利用(冷熱の2段階利用)を行い、冷凍機負荷と冷水搬送動力負荷を軽減することで、開発区域全体で省エネを実現しました。


 TGESは「IGNITURE」の下で提供するソリューションを通じて、法人のお客さまのサステナブルかつスマートな事業運営の実現を目指しています。今後も、事業を通じて培ったノウハウを活用し、脱炭素・最適化・レジリエンスに資する各種ソリューションの提供を行い、社会の持続的な発展に貢献していきます。 ※IGNITUREの法人向けページはこちら

【IGNITUREについて】

 東京ガスとTGESは、「ソリューションの本格展開」に向け、ソリューション事業ブランド「IGNITURE」を立ち上げました。「IGNITURE」の下で展開するソリューションにより、ご家庭、法人、地域・コミュニティのお客さまが、「最適化による経済性・利便性・効率性向上などでさらに豊かな未来」と、「脱炭素・レジリエンスの向上などでサステナブルな生活・事業」を無理なく両立できます。 ※IGNITUREの詳細はこちら

【省エネ大賞について】

省エネルギーセンターの発表はこちら


*1: エネルギーサービス事業者がエネルギーシステムを設計・設置、所有、メンテナンスまでワンストップで行い、利用者は初期投資不要でエネルギーサービス利用料を対価として支払うサービス。

*2: 電力・熱の需要を予測し、CGSや熱源機等のエネルギー設備の高効率な運転計画を立案して遠隔自動制御を行う、東京ガスグループ独自のエネルギーマネジメントシステム。

*3: BEMS (ベムス:Building Energy Management System)。ビルのエネルギー利用状況を一元管理するシステム。

*4: TGESが豊洲スマートエネルギーセンターから冷・温熱と電気を供給するシステム、ミチノテラス豊洲には、冷・温熱を供給。

*5: オフィス棟とホテル棟、2つをつなぐ交通広場「豊洲MiChiの駅」から構成。

*6: 熱を段階的に利用すること。

*7: テナント入居率を面積按分で満床と仮定した値

*8: 豊洲スマートエネルギーセンターから供給される冷水をホテル棟の空調の熱源として利用し、温度が上がった冷水。

以上

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