海外産バイオメタンを原料とした都市ガス供給に関する合意について
東京ガス株式会社
東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社
東京ガス株式会社(社長:笹山 晋一、以下「東京ガス」)と東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(社長:小西 康弘、以下「TGES」)は、このたび、アサヒグループジャパン株式会社、積水ハウス株式会社、株式会社日立製作所と、海外産バイオメタン*1 を原料とした都市ガスを2026年度より供給することについて合意しました。海外産バイオメタンを原料とした都市ガス供給に関し、産業部門の需要家との合意は国内初*2 になります。
今回、都市ガスの原料として活用するバイオメタンは、米国から輸入したものです。今後は米国以外の地域からの輸入も検討していきます。バイオメタンは、大気中に放出される有機性メタンを回収・再利用したものであり、化石燃料の代替として活用することで、温室効果ガスを直接削減する手段として期待されています。主成分は都市ガスと同じメタンであるため、既存のLNGおよび都市ガスインフラをそのまま活用することが可能です。
東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass2030」で「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げています。バイオメタンをはじめ、再生可能エネルギー・e-methane・水素・CCUS等の打ち手を組み合わせ、国内外さまざまな事業者と連携した取り組みを推進しています。バイオメタンとe-methaneはいずれも熱の脱炭素化に資する有力な手段です。海外産バイオメタンは、早期に活用できるガスのカーボンニュートラル化の手段として導入を進め、その取り組みの加速を目指します。今後も、海外産バイオメタンの導入を含む各種取り組みを通じて、政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現に貢献していきます。
■ アサヒグループジャパン株式会社 SCM部長 田中 準一のコメント
アサヒグループは、脱炭素社会の実現のため、2040年までにScience Based Targets イニシアチブ(SBTi)に準拠し温室効果ガス(GHG)排出量“ネットゼロ”を目指しています。アサヒグループジャパンでの今回の取り組みは、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づくSHK制度*3 における海外産バイオメタンの取り扱いに関する制度整理の動向を踏まえた施策の一つとして位置づけています。今後、本取り組みを通じて得られる知見を活用しながら、制度動向を注視し、実効性のある対応について検討を進めていきます。
■ 積水ハウス株式会社 業務役員 環境推進部長 井阪 由紀のコメント
積水ハウスグループは、住まいのライフサイクルにおけるCO2ゼロを目指し、SBTiの「1.5℃目標」に整合した温室効果ガス削減目標のもと、再生可能エネルギーの導入・調達に加え、スコープ1削減の選択肢拡大にも取り組んでいます。今回の取り組みでは、当社の工場等で使用する燃料としてバイオメタン由来のガスを導入し、GHG排出量の削減を着実に進め、脱炭素に向けた取り組みを一層加速してまいります。当社は今後も、“「わが家」を世界一幸せな場所にする”というグローバルビジョンのもと、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。
■ 株式会社日立製作所のコメント
日立は、経営計画「Inspire 2027」におけるサステナビリティ戦略「PLEDGES」で掲げる「脱炭素」の推進に向けて、省エネルギー設備・再生可能エネルギー設備の導入に加え、非化石エネルギーの調達を進めています。今回の取り組みは、その戦略の一環であり、デジタル技術も組み合わせることで日立自身のグリーントランスフォーメーション(GX)を加速するものです。今後、この「カスタマーゼロ」で得た実績・ノウハウに基づき、お客さまへのLumadaソリューションの提供を通じたGXの支援と、脱炭素社会に貢献していきます。
日立のサステナビリティに関するWebサイト https://www.hitachi.com/ja-jp/sustainability/
Lumada:お客さまのデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称。
■ 東京ガス株式会社 代表執行役副社長 GXカンパニー長 木本 憲太郎のコメント
このたび、アサヒグループジャパン株式会社様、積水ハウス株式会社様、株式会社日立製作所様と海外産バイオメタンを原料とした都市ガス供給に関する合意に至ったことを大変嬉しく思います。 東京ガスは、海外産バイオメタンの日本初の輸入を皮切りに、今回の国内初となる産業部門の需要家との供給合意に至るなど、その活用に向けた道筋を先頭に立って切り拓いてまいりました。 東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass2030」において「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げ、カーボンニュートラル社会の実現とエネルギーの安定供給の両立を着実に進めてまいります。
<参考:サプライチェーンイメージ>
<参考:海外産バイオメタン活用による都市ガスメニュー開発に向けた取り組み>
SHK制度における海外産バイオメタンの取り扱いについては、国の審議会等において要件の検討が進められています。東京ガスは、こうした制度整理の動向を踏まえ、今後、SHK制度における基礎排出係数がゼロとなる都市ガスメニューを新たに開発し、カーボンニュートラルの実現に貢献します。
また、SBTiでは、現在企業のネット・ゼロ目標に関する基準の改定が進められており、その中でGHGプロトコルなどの国際基準に沿ったバイオエネルギー分野の取り扱いも整理されつつあります。東京ガスは、これらの動向も踏まえ、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを強化していきます。
■ソリューション事業ブランド「IGNITURE(イグニチャー)」*4 について
東京ガスとTGESは、「ソリューションの本格展開」に向け、2023年11月、ソリューション事業ブランド「IGNITURE」を立ち上げました。「IGNITURE」の下で展開するソリューションにより、ご家庭、法人、地域・コミュニティのお客さまが、「最適化による経済性・利便性・効率性向上などでさらに豊かな未来」と、「脱炭素・レジリエンス向上などでサステナブルな生活・事業」を、無理なく両立できます。
*1: バイオガスを精製し、天然ガスと同程度までメタン濃度を高めたもの
*2: 公開情報ベース(東京ガス調べ)
*3: 「地球温暖化対策の推進に関する法律」(「温対法」)に基づく温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度
*4: IGNITUREの詳細はこちら
以上
