エネルギーを
「作る」「送る」「使う」
TGESの事業フィールド

TGES の事業は、エネルギーを「作る」「送る」「使う」の幅広い分野に及びます。
自らがユーザーとして蓄積してきた知見「ユーザーズ・ノウハウ」を
ワンストップで提供できるのが私たちの強みです。
多様で柔軟な技術をもって独自のエンジニアリングソリューションを生み出しています。

TGESが活躍するフィールド

作る

送る

使う

エネルギーを「作る」フィールド

LNGプラント事業

世界中に埋蔵されている天然ガスが -162°Cの液化天然ガス(LNG※)となって海外から日本へ運び込まれます。その際に受け入れる場所がLNG 基地です。LNG基地では貯蔵したLNGを再ガス化し、熱量を調 整して都市ガスとしてパイプラインで送り出します。 TGESはLNG基地をはじめ、都市ガス製造・供給に重要な設備の設計・建設などのエンジニアリングを日本全国、海外で展開し、エネルギーの安定供給を支えています。

※LNG...Liquefied Natural Gasの略

東京ガス 日立LNG基地

都市部へのガスの安定供給の向上を目的に、茨城港日立港区内で2016年から営業運転を開始している「日立LNG基地」。 世界最大級となる23万klを貯蔵するLNGタンクで都市部の需要に対応してきましたが、関東地区の天然ガスの需要増加が見込まれることから2号LNGタンクの建設をしています。
1号タンクが2012年の着工から3年半の期間をかけて建設されたのに対し、2号LNGタンクの建設期間は同じ規模のLNGタンクでありながら2年強と、これまでに類を見ない短納期でのプロジェクトです。 都市部の需要拡大に応え、関東全域のエネルギー安定供給に貢献しています。

北海道ガス 石狩LNG基地

北海道で初となる石狩LNG基地の設計・建設にもTGESの高い技術が活かされています。道内で消費される多くのLNG受入を担うこの基地では、自然災害による大規模停電時でもエネルギーを供給しつづける重要な機能を担っています。独自のLNG技術とノウハウで、日本各地、世界のLNGに関わるエンジニアリングを展開しています。

東京ガス 小名浜LNGサテライト基地

サテライト基地とは、都市ガスが普及していない地域で、お客さまの敷地内に建設する、小規模のLNG基地です。TGESは福島県いわき市の小名浜LNGサテライト基地をはじめ、国内57ヶ所のサテライト基地の設計・建設を担当しました。

エネルギーを「送る」フィールド

パイプライン事業

LNG基地から送り出された都市ガスを供給するための高・中圧パイプラインやガバナステーション(減圧設備)の調査・設計・建設などに関するエンジニアリングを提供しています。

マッピング事業

ガス・水道・下水道といったユーティリティを一元管理するマッピングシステムを用いて、インフラの維持管理に貢献しています。

高圧ガスパイプライン 東京ガス 茨城幹線

供給安定性の更なる向上を実現するために計画した茨城県日立市(日立 LNG 基地)を始点、 同神栖市(東和田ブロックバルブステーション)を終点とする約90kmに及ぶ高圧導管工事です。本パイプラインが完成したことにより、他のパイプラインとのループ化を達成。緊急時にも首都圏に幅広くエネルギーを送ります。

横浜市水道局

2020年から新たに横浜市水道局において水道事業運営の基盤としてマッピングシステムを運用開始しています。当社システムの持つ、豊富な機能性と高度な水理解析技術、効率的かつ高品質なデータ更新手法や、安定運用のための工夫に加え、災害対応での強みを活かし、全国のガス・上下水道などの社会インフラを支え続けます。

エネルギーを「使う」フィールド

オンサイト・エネルギーサービス事業

オンサイト・エネルギーサービスとは、「オンサイト」という文字の通りお客さまの事業所内に配したガスコージェネレーションシステム※などの分散型電源を活用し、熱・電力といったエネルギーのみならず、水や空気などのユーティリティ供給も含めたサービスです。
オフィスビル、工場、商業施設、病院、学校などのお客さまに対して、節電やCO2削減、設備保守などエネルギーの関する最適なソリューションをワンストップで提供しています。

※ガスコージェネレーションシステム(CGS)…ガスエンジン、ガスタービンなどで発電を行いながら発電時の廃熱から蒸気や温水を製造するシステム です。大規模集中型の火力発電(効率40%程度)に対して総合効率70 ~ 85%と環境性に優れています。さらに、耐震性の高い中圧ガス導管からの都 市ガスを燃料とすることで、停電時もBOS(ブラックアウトスタート)により電気と熱の供給が可能です。

慶應義塾大学病院2018年度コージェネ大賞 特別賞(民生用部門)

慶應義塾大学病院は環境性、経済性、災害対応性を備えたエネルギーシステム構築を課題としていました。TGESでは信頼性の高い中圧ガスによるガスコージェネレーションシステムを導入し保安用発電機も油・ガス切替型にし、エネルギーの多重化・非常電源供給能力の拡大によりBCPを強化しました。

株式会社トッパンパッケージプロダクツ 群馬センター工場 2015年度コージェネ大賞 理事長賞(産業用部門)

生産過程で発生する揮発性有機化合物(VOC)を有効活用し、環境負荷を低減するとともに、電源セキュリティの強化とユーティリティ設備管理の負担を低減したいというニーズがありました。これに対し、VOCを有効活用できるガスタービンと水管ボイラを導入し、お客さまの環境負荷を大幅に低減。また、雷警報時に系統から切り離しガスコージェネレーションシステムから重要負荷へ給電を継続するシステムを構築。「総合ユーティリティサービス」の採用により省エネとユーティリティの安定供給を実現しました。

地域エネルギーサービス事業
スマートエネルギーネットワーク事業

複数のビルや施設で空調などに使う熱(蒸気・冷水など)を集約して製造し、効率よく利用する地域エネルギーサービ スは、50年以上の実績があります。 スマートエネルギーネットワークは、地域冷暖房にガスコージェネレーションシステムを導入し、「熱」「電気」「情報」 のネットワーク(ICT)を活用した「エネルギーマネジメントシステム」です。 エネルギーの地産地消を実現し、さらなる省エネ・環境性の向上、そして、災害に強いまちづくりに貢献することから、都 市機能の高度化を実現するまちづくりのスタンダートとして注目されています。

新宿新都心地域冷暖房センター

東京都庁をはじめ新宿新都心エリアでガスコージェネレーションシステムと廃熱ボイラならびに温水吸収式冷凍機などを活用し、廃熱を無駄なく使いエネルギーの有効活用を実現しています。また、大規模災害などによる停電時でも地震に強い中圧ガス導管から都市ガスを使用してガスコージェネレーションシステムをブラックアウトスタートさせることで都市機能を支えています。

田町スマートエネルギーセンター 2016年度省エネ大賞 経済産業大臣賞(省エネ事例部門)
2020年度コージェネ大賞 理事長賞(民生用部門)

田町駅東口では、港区のビジョンに基づき官民が連携して「低炭素で災害に強いまちづくり」を行ってきました。ガスコージェネレーションシステムを中心に、再生可能エネルギー、未利用エネルギーも取入れ、ICTも活用した「需給の自動制御」にも取り組み、2005年比でCO2削減30%を達成しています。また、非常時にも街区に必要な電気と熱を100%、72時間以上供給できます。