都市ガス防災・供給監視システム
概要
都市ガス防災・供給監視システムは、都市ガスの輸送・供給状況の監視、円滑な輸送・供給設備の運用、また、緊急時、災害時における迅速かつ的確な措置を行うための重要なシステムです。
当社では、高圧幹線拠点や供給所向けの専用システムから、地区ガバナ向けの防災・供給監視システムパッケージまで、都市ガス導管遠隔監視制御向けに幅広い商品をご用意しております。
また、当社システムでは高・中圧から低圧導管までのすべての輸送・供給設備を、1台のオペコン(PC)での一元監視によって複数拠点の同時監視・制御することもできます。

防災・供給監視システムパッケージ
特長
- 1.供給監視制御
- ①警報監視方法
- ・RTUで常時監視し、異常時センターシステムで警報吹鳴
- ※圧力発信器、地震計、水位計、侵入監視装置、火報、ガス漏洩、降雪センサー等の計器類と連携が可能
- ②連続計測データの保存
- ・RTUが3分間間隔で保存
- ・1日1回センターシステムから保存データを回収
- ①警報監視方法
- 2.地震監視・復旧支援
- ①地震情報を連続収集(設定例)
- ・感震・警報吹鳴から2分間10秒間隔でSI値を連続収集
- ・圧力値を1時間5分間隔で連続収集
- ・各種警報情報の監視
- ②感震遮断・ブロック化 RTU側で感震遮断
- ・導管網ブロック化のためにセンターシステムから遮断指令
- ③地区ガバナ遠隔再稼働
- ・遮断した導管網にガス漏洩がないと判断した際に、現地に赴くことなく遠隔から導管網の復旧が可能
- ・遠隔から復旧指令を出すことにより、交通状況等に影響されることなく地震直後においても当日中に導管網の復旧が可能
- ※注 圧力低下、ガス漏れ、火災情報などの情報をもとに復旧可否は人が判断
- ④緊急情報伝達
- ・地震時に登録者に自動メール送受信
- ①地震情報を連続収集(設定例)
センターシステム(親局)
【センターシステム機能一覧】
ハードウェア | Windows 対応PC | ||
---|---|---|---|
OS | Windows10 | ||
防災・供給 監視システム パッケージ |
機能 | ||
画面 | 標準 |
|
|
オプション |
|
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帳票 | オプション | Excelで作成しリンク | |
プロセス データ処理 |
標準 |
|
|
RTU通信 | 標準 |
|
|
その他 | オプション |
|
【監視画面例】

監視制御盤(子局)
監視制御盤は、ガバナ室のトータル監視・制御用に開発した子局側設備です。
- ・監視制御盤の盤内は内機更新方式を採用
更新時や内機トラブル時に内機だけを交換することによりコスト削減 - ・雷害対策として等電位ボンディングも可能
【監視制御盤構成イメージ】

【遠隔再稼働】

【RTU仕様】
型式 | IP3-TG4 | DCX350 | |
---|---|---|---|
入出力 点数 |
アナログ 入力 |
6(1-5V) | 12(4-20mA,1-5V) |
デジタル 入力 |
8(接点) | 16(接点) | |
デジタル 出力 |
1(リレー接点) | 8(トランジスタ接点) | |
データ 記録 |
記録媒体 | フラッシュ メモリ |
フラッシュ メモリ |
記録期間 (3分周期) |
7日間 | 1.5年 | |
信号処理 機能 |
積算 | × | ○ |
停電対策 | 内蔵 メモリ |
○ | ○ |
IC カード |
- | - | |
通信方法 | LTE | FOMA(LTE)、一般回線、専用回線、VPN | |
サイズ (mm) |
H×W×D | 60×190×145 | 65×235×140 |
クラウド型防災・供給システムパッケージ
クラウド型防災・供給監視システムは、本パッケージを、NTTコミュニケーションズ株式会社が提供する「Arcstar Universal One」サービス(VPN+クラウドコンピュータ+FOMAおよびLTE網の一体サービス)上で構築するものです。
主な特徴は以下の通りです。
